2010年3月17日水曜日

◆FOMC声明文の主な変更点とポイント

[2010/03/17 07:05:00]
【景況認識】
前回:労働市場の悪化が和らいだことを示した。

今回:労働市場が安定化しつつあることを示した。

※米2月雇用統計の結果が豪雪を受けても小幅減少にとどまり、雇用の改善がみられたため文言を変更したもよう。

前回:企業の機器・ソフトウェアの支出は回復しつつある。

今回:企業の機器・ソフトウェアへの支出は大きく拡大した。

※米10-12月期国内総生産(GDP)が5.9%の増加だった背景が在庫投資の減少幅が大きく縮小したことに加え、企業の設備投資を示す機器・ソフトウェア投資の拡大が挙げられ、文言の上方修正を促したとみられる。

【インフレ現況・見通し】
変更なし

【政策金利について】
FFレートの誘導目標レンジを0.00-0.25%に据え置き。「長きにわたり異例の低水準にあるFFレートを正当化する公算が大きい」との表現を維持。

【金融市場について】
前回:FRBは住宅ローン担保証券(RMBS)を最大1.25兆ドル、エージェンシー(政府機関)債を最大1750億ドル取得中である。委員会はRMBSとエージェンシー債における購入の完了を円滑に行なうため、買取ペースを徐々に緩め、1-3月期末まで完了されるであろうと予想している。委員会は経済見通しと金融市場の状況の変化に合わせ、こうした証券の購入(「の時期と総額を引き続き」を削除)評価していく。

今回:委員会は1.25兆ドルものエージェンシー・住宅ローン担保証券を1.25兆ドル、エージェンシー債を1750億ドル取得し続けたが、期限切れを迎えつつあり、今月末で買取は終了する。

※住宅ローン担保証券などの買取の期限切れの時期と、現状で延長する予定のないことを確認

前回:FRBは金融安定と経済成長の支援のために必要な場合にはこれらの計画を変更する用意がある。

今回:委員会は経済活動をインフレ動向を注視し続け、景気回復と物価安定の促進に必要な政策手段を用いる。

※住宅ローン担保証券などの買取について、再開する自由度を保持させたかたち。

【流動性供給策】
※今回は各ファシリティの終了に伴い削除。3月31日、6月30日をもってそれぞれの貸出を終了するターム物証券貸出ファシリティ(TSLF)の期限切れ時期を確認。

【評決の結果】
前回:カンザスシティ連銀のホーニング総裁は、経済と金融市場の環境が十分に変化したとの考えから、長きにわたる超低金利政策の維持を予想することに反対票を投じた。

今回:反対票を投じたメンバーはホーニング・カンザスシティ連銀総裁で、金融市場の不均衡をもたらす上に長期的なマクロ経済および金融安定にリスクをもたらすとの考えから、長きにわたって低金利政策を維持する期待はもはや正当化できないとした。

※経済と金融市場の回復が声明文に反映されたためか、理由が変更されている。

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